【拷問男】というタイトルにセンスが無さすぎる件【本音レビュー】
こんばんは。すばるです。
Amazonプライムで【拷問男】という映画を観たのですが、あまりにタイトルと内容のミスマッチが衝撃的だったので、思いのたけを記事にしたいと思います。
【拷問男】のAmazon上のあらすじを紹介
Amazonプライム上にあるあらすじを抜粋致します。
シングルファーザーのデレクは、ある日幼い一人娘を無残にも殺されてしまう。復讐を誓ったデレクは、犯人を見つけ出し自宅の地下室に監禁し、娘の復讐のためにあらゆる拷問を行い、犯人に想像を絶する苦しみを与え続ける。1人の優しい父親が、残忍な本性を徐々に表していく・・・
Amazonプライムビデオ
アイキャッチ&あらすじを観ての率直な感想
上記のアイキャッチ&あらすじを観てまず思ったのは、
ムカデ男みたいなB級ホラー映画かな。拷問シーンがきっと面白おかしい、頭使わないで観れる感じかな。
というゆるい内容。
趣味嗜好の話ですが、僕は拷問とかが好きなので、本当軽い気持ちで観始めたんです。
実際にはアメリカの性被害問題への問題提起作品だった。
観始めてから驚きました。この映画は【復讐に狂った男による拷問】に主軸を置いているのではなく、アメリカ社会における性犯罪への問題提起作品だったのです。
アメリカでは性犯罪者は5年ほどで出所し、一般社会に戻ってくるのが現状。
出所した犯人にはGPSが装着され、一般市民はどの町に何人性犯罪者がいるのか分かる仕様となっています。
5歳の女の子をレイプ、10歳の女の子をレイプ、15歳の女の子をレイプ、12歳の男の子をレイプ・・・
自分の身を自分で守れない小さな存在を力づくで屈服し、一生消えない心の傷を負わせても5年で出所。
被害者や、その周りの人達にとっては【5年】という刑期はあまりにも短すぎます。
一生のキズを負わされて五年ですよ。
この【拷問男】は、そうした性犯罪に対するアンチテーゼの意味合いが強い作品となっており、その観点から見ても【拷問男】というタイトルはあまりにもセンスが無さ過ぎて笑えます。
そもそもAmazonプライムのあらすじが間違いだらけな件
もう一度Amazonプライムのあらすじを紹介し、間違っている部分を訂正していきます。
シングルファーザーのデレクは、ある日幼い一人娘を無残にも殺されてしまう。復讐を誓ったデレクは、犯人を見つけ出し自宅の地下室に監禁し、娘の復讐のためにあらゆる拷問を行い、犯人に想像を絶する苦しみを与え続ける。1人の優しい父親が、残忍な本性を徐々に表していく・・・
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そもそもシングルファーザーではありません。離婚した妻との間の一人娘ですし、親権は離婚した妻にあります。その為、シングルファーザーではありません。
というより、シングルファーザーかどうかはこの映画のテーマに全く関係ないのであらすじに書く必要性がないです。そもそも間違っているんですけどね。
復讐を誓っていません。
娘を失い失意の中にいるところを周りの人々にフォローして貰い、少しずつ元の生活に戻ろうとしていました。たまたま、警察よりも先にデレクが犯人のしっぽを掴んだことで復讐の機会を得たにすぎません。
デレクが犯人に気づいた後、犯人を立件するだけの証拠を持ち、(警察に向かうかどうか?)と葛藤するシーンがあります。
司法で裁くか?自分自身の手で裁くか?
デレクは葛藤しますが、最愛の娘との思いでが脳裏に駆け巡り、結果として自身で裁く選択をしたのです。
“復讐を誓ったデレク”という表現ですと、事件後デレクが躍起になって犯人捜しをしている情景が浮かびますが、そんなことは一切ありません。
この表現ですと、拷問をきっかけにデレクの中にあった残忍性が表面化していくように受け取れますが、そういう事ではありません。
リアルすぎる拷問シーンの捉え方は人それぞれだとは思います。
ストレートに見ると、実の娘が受けた屈辱や、娘の遺体から見る犯人の残虐性、世界で一番大切な娘を奪われた父親の怒りが込められています。
と、同時にアメリカ社会における性被害者達のやるせない気持ちを代弁するかのような演出にも思えました。
決してデレクが本来持っていた残忍性が表面化していく、という演出ではないのです。
上記を踏まえて【拷問男】の正しいあらすじ
文句ばかり言ってもしょうがないので、僕が思う正しいあらすじを紹介します。
6歳の誕生日を迎えたばかりの最愛の娘を何者かにレイプされ殺害されたデレク。亡き娘の幻覚と会話するだけの日々を送っていたが、家族や友人の力で少しずつ元の生活に戻っていく。その矢先に娘を凌辱した犯人の情報を得る。【司法で裁かず自らの手で裁く】事を選択したデレクは、憎き犯人へ死以上の痛みを与える為に7日間拷問を実行する・・・
こんな感じになります。
拷問男の原題は“Daddy’s Little Girl”
恐らく映画を観終わった誰しもがこう思うでしょう。
・・・拷問男・・・?
それもそのはずですよね。
原題を調べたら“Daddy’s Little Girl”ですよ。直訳したら【パパの小さい女の子】ですけど、ニュアンス的には、
・パパの天使
・パパの最愛の子
・パパのかけがえのない人
・最愛の娘
・変わりのいない君
みたいな感じだと思います。
これだよ・・・これ・・・なに拷問男って・・・
と素直に思いました。
最愛の娘をある日突然失った父親の感情、これから娘のいない人生を送っていくという現実、空気が流れるように在りし日の娘の姿が瞼を閉じていても開いていてもうつる日々。
そうした全てがこのタイトルに集約されているんです。
そんな“Daddy’s Little Girl”に【拷問男】というタイトルとこのアイキャッチは酷過ぎます。
もし“Daddy’s Little Girl”に拷問男以外のタイトルをつけるなら
もし僕が配給会社の社員という世界線があったら、Daddy’s Little Girl のアイキャッチ・タイトルをつけるならこんな感じにしたいです。
6歳の誕生日を迎えたばかりの最愛の娘を何者かにレイプされ殺害されたデレク。亡き娘の幻覚と会話するだけの日々を送っていたが、家族や友人の力で少しずつ元の生活に戻っていく。その矢先に娘を凌辱した犯人の情報を得る。【司法で裁かず自らの手で裁く】事を選択したデレクは、憎き犯人へ死以上の痛みを与える為に7日間拷問を実行する・・・
映画【拷問男】は子どもを持つ全ての人に見て欲しい良作品である
バカみたいな感想になるんですが、この映画は良作品です。
拷問シーンは血もバンバンでるし結構リアルなのでそういう耐性が無い人はきついかもしれませんが、
【自分の子どもを殺した犯人が拷問されている】
と思って見ると、かなりスッキリします。
もし、自分の子どもが何かされたり、殺されたりしたら、きっと僕もデレクと同じように自分自身の手で罰を与えたいと考えると思います。
目の前にいる何よりも大切な子ども達を全力で守らなくては。そう思わせてくれる作品でした。
当たり前の幸せが当たり前じゃなくなってしまう前に。リスクヘッジしていく事が大切ですよね。
お子さんが、特に娘さんがいらっしゃる人には是非見て欲しい作品でした。
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